Shower of Love

心理学やカウンセリング、知っていったことなどを思ったままに書いていきます。

散文詩的な何か

低い空から落ちてきた水滴はやがて滑り台のようになって

僕らはそれを滑り降りていく

 

規則的なテープの音に沿って流れてくるタイプライターの音は

低温のお湯に似た穏やかさを運んでくる

 

似た者同士の二人が過ごす空間は甘美的で

どこかシェルターのような安堵感

 

世界に他者の存在を認識できないような

暖かくも囲われた小さい自由空間

 

誰しもが持っている自分たちだけの場所で

放牧されているかのようにふるまえる

 

自由にしてみるなんて言うだけは簡単だから

とりあえず口に出してみる

 

欲求に素直にできるのならなんと素晴らしいことか

したいことだけできるなんてなんて素晴らしいことか

 

自由というものに施錠されて閉じ込められて

結局不自由であるということに気づく

 

目の前のことだけが本当なら本当のことなんて

なんて薄っぺらいのだろう

 

何もかもうまくいくようにできているなら

解き放つことができるだろう

 

空から落ちる水滴のように身を任せて

気が向いたら虹を作ろう

 

晴れた日があるなら綺麗な花を摘んで

窓際の空き瓶に揺れるカーテンを